伝統的な暮らしがその土地の”風土”をつくる/インターン滞在記32

チョムリアップ・スオ!
カンボジアよりこんにちは、
アジア事業インターンの佐野光平です。
 
この度、インターンとしてカンボジアオフィスに着任し、2週間が経ちました。
先週からカンボジア王国バッタンバン州カムリエン郡の支援現場にきています。
前任の川島に引き続き、インターン滞在記を続けていきたいと思います!

今後、自分なりの視点で見て、訊き、知った「事実」を共有したいと思います!

元地雷原 
元・地雷埋設エリアでの養牛の様子


カムリエン郡はカンボジアとタイの国境すぐの地域で、内戦時代にたくさんの地雷が埋設されました。
 
支援現場は、厳しい生活を余儀なくされる方々が住む地雷原が残るエリアですが、継続的な支援を届けられていることもあり、自らの生活を切り拓こうと力強く生活を営む方々の笑顔や、動物や植物と共生する姿を見ることができました。
 
ここでは、ここにあるモノを活かして伝統的なライフスタイルの実践し、全て自然に還る循環型農業や家畜の飼育、自然と共生する知恵が重要です。
 
古代ギリシャの哲学でも、「火/水/風/土は世界を構成する要素として精霊が宿り、草木やヒトも含めた動物を生かす」と提唱されています。持ちつ持たれつ補い合って生活をすれば、生活の大部分が自然の法則に従って還って行くのがわかります。自然に還らないモノを使うと、持ちつ持たれつ補い合う生活のバランスが壊れてしまうことも感じられます。
 
私も都市生活で普段洗剤を使っていますが、カムリエンに滞在していると、自分が使った洗剤が直接、土や用水路に溶け込む様子をみて感じるものがあります。


ロカブッス村の用水路 
写真1:ロカブッス村にある農業用水路と水を飲むイヌの様子

あるもんで2 
写真2:身のまわりにあるモノでつくった養鶏籠


あるもんで1 
写真3:身のまわりにあるモノでつくった菜園の柵


飼われてはいないきみ 
写真4:飼うでも飼われるでもなく、ヒトと共に暮らすたくさんのイヌたち


エサをつくるスン先生 
写真5:残飯や換金価格の低い作物をニワトリ/アヒルの餌にする技術指導スタッフ


おいしく掃除するやぎ 
写真6:頼まなくても雑草をおいしそうに掃除してくれるヤギ


カンボジアの技術指導スタッフたちは、無駄なものは何もなくそれらを活かす方法を知っています。カムリエン郡の子どもたちもまた、草木をおもちゃにして遊ぶ方法を知っていました。これらは、21世紀を生きる私たちが忘れつつあるだけで、先人の知恵に学べば、ずっと人類が伝統的に営んできた生活なのだと思いました。
 
ここに現代のあらゆる地球的な課題を解消するための、ひとつの方法があるのかもしれません!
 
とはいえ自然を相手にする営みは簡単ではありません。乾季で水不足になり作物の生育が遅れることもあれば、台風で洪水になり収穫できない年もあります。
家畜も病気が伝染してしまえば、死んでしまいます。

天候次第でうまくいかない時もあります。テラ・ルネッサンスでは、そうしたリスクに対応するためにも何かひとつのモノに依存するのではなく、多様な収入源を確保したり、お金を使わない相互扶助を実践することで、コミュニティ単位での「自立」と「自治」の実現を目指して活動しています。


”農民”ではなく”お百姓さん”になること

“火/水/風/土”からなる草木やその土地にあるモノを活かす知恵と技術があれば、それを活用して、様々な営みができることは歴史が証明しています。

たとえば、"土"を活かして土管/土窯/住居をつくったり、""や""を活かして強度の強い漆喰をつくったり、""を""にして燃料として売ったりを建てる。また、野菜以外の野草を食べたり、"発酵"させて栄養剤にしたり、アロマにするなど。その土地にあった”あるもの”を加工する知恵や技術をコミュニティの生業にすることで、これまでもその土地の「風土」が形成されてきました。そして、これからも営みを続けることができるでしょう。
 
「持続可能な生活を送る一つの方法が、”目指せ、お百姓さんだよ!”」と江角アジア事業マネージャーも言います。なぜ、”農民”ではなく”お百姓さん”なのかというところがミソですね。

当会の事業を通じてそうした生活を「自立」と「自治」の中で営めるよう支援プロジェクトを実施していきます。今後もブログ執筆を続けてプロジェクト内容をご報告してお伝えしていきたいと思います。
 
 
テラ・ルネッサンスには「Terra(大地)/Renaissance(思い出す)」という意味が込められています。支援哲学は、現場でより良い支援を追究するなかでたどり着いたひとつの真理といえますが、設立当初から一貫したものを感じます。
 
こうして豊かな自然に囲まれる支援地ですが、やはり生活は厳しく、訪問時に空き家になっている世帯もあり、話を訊くと、貧困やより良い収入を求めてタイに出稼ぎにいっているとのことでした。
これは、徒歩で国境を越えることができる陸続きの国や地域ならではのメリットでもあり、デメリットでもあります。

次回は、課題の面に焦点をあて、お伝えできればと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

記事執筆/
インターン 佐野 光平
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 

< 例えば、あなたのご支援でこんなことができます >

□ 3,000円の寄付で、
ラオスでクラスター爆弾を撤去している技術者の給料3日分を支援することができます。
 
□ 5,000円の寄付で、
ウガンダで元子ども兵の洋裁や木工大工などの職業訓練2週間分を支援できます
 
□ 10,000円の寄付で、
カンボジアで家庭菜園用の野菜の種や苗木2種類200家族分を支援できます。

□ 30,000円の寄付で、
今後で元子ども兵2名が洋裁のビジネスに必要なミシン等の道具一式を支援できます。



※寄付は税控除の対象になります。

. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 
スポンサーサイト

1クリックではじめる国際協力。今日の一歩をみんなの一歩へ。 ご協力ください(クリックをするだけなので費用のご負担はありません)。

http://bit.ly/heartin

毎日のワンクリックでテラ・ルネッサンスを応援!是非ご協力ください(クリックをするだけなので費用のご負担はありません)。

http://gooddo.jp/gd/?page=grp_detail&grp=terrar



この記事へのコメント

コメントの投稿

非公開コメント


Facebook
Twitter
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク