ー事業対象世帯の97%が家庭菜園を実践!ー
2017年4月より開始した、地雷被害者を含む障がい者家族の生計向上支援事業では、
「支出を減らす」ことを目標に家庭菜園を推進しています。

写真:きれいに整備された家庭菜園の様子(延岡撮影)
今年度の活動評価のために、現地カウンターパートのスタッフらと各対象世帯を家庭訪問し、モニタリング調査を実施しました。
その結果、事業対象98世帯(2018年3月時点)のうち、97%が家庭菜園を実施していることが分かりました。
現段階で家庭菜園を始められていない世帯も「換金作物の栽培が終わったら」「雨季が終わって、地面を乾かしたら」家庭菜園を始めるよ、と言っていました。
1982年に地雷事故に遭い、左足を失ってしまったカンさんも、決して広いとは言えない家の土地で熱心に家庭菜園に取り組んでいます。
彼の家に訪問したとき、このように言われました。
「テラ・ルネッサンスの支援を受け始めてから、生活は少しずつ良くなっている。何か、あなた達にお返しできることはないだろうか。そんなことをいつも考えているんだけれど、良い答えが見つからないんだ。
だから、まずは自分にできることを一生懸命やっていきたいんだ。」

写真:想いを語ってくれるカンさん(延岡撮影)
自分たちが食べる分の野菜を、自分たちで栽培することで「今は市場に行ってもお肉や魚しか買う必要がなくなった」という声もたくさん耳にします。
少しずつではありますが、着実に成果が出始めています。
生計向上支援ではありますが、カンさんのようにそれ以上の「何か」を事業対象者の方々と一緒に育てていけると確信しています。
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記事執筆/
アジア事業サブマネージャー
延岡由規
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